モノクロフィルム現像の手順を簡単に紹介するページです。
暗室に張られている紙も参考にしましょう。


フィルムピッカーでベロ出しを行う。

ピッカーはだいだい机の左の引き出しの中に入っています。
使い終わったら元に戻しましょう。


パトローネの穴にピッカーの黒い部分を全部入れます。
Aを左にスライドさせる。
巻き取り軸を半時計周り(巻き取る方向)に回転させます。
回転させるとパキッと音がします。
音を確認したらBを左にスライドさせる。

ピッカー本体を持ってフィルムから引き抜く。


ベロが出てきます。



フィルムピッカーでのベロ出しができなかった場合は完全暗室にして
パトローネを破壊する方法もあります。



ベロをパーフォレーション(フィルムの穴)とパーフォレーションの間で真直ぐに切る。
ここがとても大切です。

--------------以降完全暗室 セーフライトも消す--------------


リール巻き。
リールとタンクは2種類あるので使いやすい方を使いましょう。
2種類の巻き方を紹介します。



まずはプラスチックのほうから。

フィルムをリールの入り口にセットして両手で持ち、
右手の方を反時計回りに回す。(3枚目)
戻すと勝手にネガがリールに巻き込まれます。(4枚目)

繰り返しこの動作を行い、フィルムをリールにすべて巻くことができたら
パトローネからネガをハサミで切る。
タンクに入れて一安心。


次にステンレス。

赤い丸で囲んだ二つのツメの位置を確認する。


フィルムの両サイドを持ってフィルムをたわませます。
真ん中の溝にフィルムの先端を突っ込み、ツメにパーフォレーションをひっかける。


巻き方は右手でフィルムをたわませたまま
左手でリールを反時計回りに回転させながら巻き取る。
または右手でリール側にフィルムを押し込む様にする。
繰り返して終わり。

--------------タンクにフィルムを入れたら明かりをつけてよい--------------

フィルム用現像液をタンクに入れる。
印画紙用現像液とは別なので注意。
時間は箱に書いてあるのでそれを目安にしてもよい。
自分で決めたタイミングで撹拌しながら待つ。
ここをうまくやらないと現像ムラになってしまいます。

フィルム用現像液を戻し、停止液を入れる。
約30秒連続撹拌して液を戻す。

定着液を入れて現像の時のように撹拌しながら約10分待つ。
しかし、現像の時ほど慎重にやる必要はないです。
時間になったら定着液を戻す。

ここまで来たらタンクを開けて、リールからフィルムをはずしても大丈夫です。
水洗いを約1分行った後、水洗促進剤を入れて2~3分。
水洗促進剤を元に戻して、さらに約5分水洗いを行う。
水洗促進剤を使わない場合は約30分の水洗い。

フィルムの上下にクリップをつけ乾燥させる。

乾いたら6コマずつハサミで切って保管する。



使ったリール、タンク等は洗って乾かしておきましょう。
一連の流れを紹介しましたが、やり方は人それぞれだと思うのでやりやすいようにやって下さい。